デコポンポンカン柑橘類

心の宝石箱にしまっておきたい思い出

まだ修復中です。

失恋してから友達に話を聞いてもらったり、バイト先でのみに連れて行ってもらったり、なんだかんだして振られた直後より随分心が楽になった。それでもまだ少しは思い出すけど。いい思い出として残しておこう、とブログに書いてみ始めたり。



そんな心穏やかに過ごしていたある日の夕方にLINEが来たのですね。

「今、K先輩(共通の知り合い)と近所の公園でのんでるんだけど来れたりする?」

一瞬思考停止して一瞬にしてドキドキしてきた。しかもその近所の公園って例のお花見をした公園。ちょっと頭おかしいんと違うかって思った。先輩×その公園なんて私トラウマなんですけど。フラッシュバックしちゃうんですけど。男心がわからなさすぎる。


行きたかったけど。あれ以来会っていなくてしかも絶対そのこと知ってるK先輩もいるし。どういう感じで行けばいいのかわからないし。普通に前と同じようにすればいいんだろうけど。

今回は遠慮させてもらった。


もう少し時間がいるかな。先輩と同じようなベクトルで話すには。

でももう基本的には会おうとしないでおこうと思っていたし、きっと先輩もそうだろうと思っていたからお誘いを受けて、あぁ嫌われてはいないんだ、可愛い後輩として前と同じように接しようとしてくれてるんだ、と思うと嬉しかった。





ベクトルが違う

それからというもの先輩から連絡が来ることはなかった。つらかった。ないとわかっていても少しはあるのかも、とかも思ったりしちゃうから。

それから2ヶ月経ったんだっけな。告白しなかったらずっと引きずってしまうと思ったから思い切って告白をした。振られる覚悟で、ちゃんと楽しかった旨を伝えて。




初めての経験だった。人をこんなにもちゃんと好きになるのも。その私の思いが相手に受け入れられなかったのも。


また会ったら話してくださいね、とは言ったものの。先輩も話そうね、とは言ってくれたものの。もう難しいのではないかなぁ。やっぱり好きだもん。わからないまだ2ヶ月くらいしか経ってないからかもしれないけど。私が先輩を見るベクトルと先輩が私を見るベクトルが違うんでしょ。うーーん。それは私が吹っ切れない限りつらいなぁ。







夏の始めに散りました

例のお花見から一ヶ月後くらい。

「オススメの漫画とかある?」とLINEがきた。久しぶりな上に唐突だな...と思ったが久しぶりの先輩からのLINEはやっぱり嬉しくて胸が高鳴った。好きな漫画を伝えると「あ〜akちゃんっぽい!」と。akちゃんっぽいなんて言われるくらい先輩が私のことを知ってくれてるということが嬉しかった。その後もちまちまと話していたら「akちゃんって何曜日が暇なの?」と訊かれた。え、それはまた何か誘ってくれるってこと?また会ってくれるってこと?期待が膨らみすぎてどうしようかと思った。

先輩の好きな所の一つに、色々訊いた後、「こう思ったから訊いたんだ」といちいち理由を教えてくれる所がある。とても気遣いのできる優しい人なんだと思う。


それから2、3日後に先輩から「今日の夜空いてたらごはん行きませんか?」とお誘いがあった。喜んで行ったのだが、私が疲れててサラダを突き刺してたのか、目が死んでたのか、天邪鬼だったのか、無意識の内に失礼があったのかもしれない。「疲れてるみたいだからもう帰りな」と言われてしまった。帰り際に「私まだ大丈夫です」と先輩を引き止めたりしてしまった。そんな私を見て少し困ったような顔をして「akちゃんが悪いわけじゃないんだよ、無理に誘ってごめんね」なんて。


うっすら感じた。もしかしたらもうないかもしれないなって。好きっていうのも気づかれたかもしれないし。迷惑なのかも。色々なネガティブなことが頭をぐるぐる回って、後悔した。好きってバレるのは全然いいけど、好きな人の前ではいつでも笑顔でいろよ!


帰ってからごめんなさいとLINEを送った。ゆっくり休んでね、と変わらず優しい先輩をまた好きになるが、もう終わりだきっと今までみたいには会えないと思うと涙が出てきた。




素敵な春の夜

2週間くらいたった日の夕方、先輩からLINEがあった。「今日の夜空いてたりする?」

残念ながらその日の夜はバイトがあったけど、先輩からそう言われたら会いたいに決まってる。「バイト終わりの10時半とかは遅すぎますか?」とまぁ、いや10時半はもう空いてないって送れよというような感じだけれども、そんなことどうでもよくて少しでも会えるのならと思いそう返信をした。

「全然平気だけど遅くなっちゃうよ、お家の人は心配しない?」と相変わらず優しい。全然平気です!と答えてバイト終わりに会う約束をした。


バイトが終わり、いつもはタラタラ片付けているが早々に片付けて、いつもはしないメイク直しもして駅へ向かう。

先輩はもうご飯を食べたらしかったから飲みに行きますか、という話だったのかな、確か。駅周辺でどこか探すか、ちょうど桜も咲いてるし公園飲みをするかという二択を出された。正直まだ肌寒いような気がしてどこか入りたいな〜とも思っていたのだが、少し駅周辺を歩いた後、公園飲みにしましょうとなった。先輩の家の隣の公園で。

最寄りの駅前のスーパーでお酒とチータラを買った。(先輩が買ってくれた。)お酒を選ぶ時先輩は金麦を選んでたな。「お花見と言ったら金麦じゃない?」と。


その公園は毎年桜がなかなか見事に咲いている。夜の公園だからだいぶ暗かったけど顔がはっきり見えると恥ずかしいからちょうど良かった気がする。満開の桜の木の下のベンチに二人並んで腰掛ける。バッグを真ん中に置こうか少し迷ったけど自分の左側に置いて真ん中にはチータラを置いた。


先輩就活でES書くのがつらいらしい。「自分の長所とかわからないし。背が高いくらいしかない。背が高いから視野が広く〜」って、それは物理的な理由(笑)そんなユーモア溢れるところが素敵で好きですけど。


夜は短し歩けよ乙女」の映画を観てきた話をして「四畳半神話体系」のアニメの話を聞く。それが好きだという先輩がやっぱり好きだなと思った。なかなか好きな人に出会わないから。


風が強くて桜の花びらが地面を舞っていたそんなのも素敵で。色々話していた途中でほっぺたを指でツンとされた。んんん〜という感じで別に何も言わなかったけれど内心ぎゅっとした気持ちとふわふわとした気持ちの多幸感で舞い上がりそうだった。


夜の公園はリラックスできてたくさん話せた。いつの間にかベンチでの先輩との間がなくなっていてなんか密着していたのだけど。好きなんだけど距離が近すぎてほんのりドキドキする感じがなんとも心地よくてずっとこのままでいたいな、なんて思った素敵な春の夜を過ごした。





あんまり素敵な思い出だからきっと忘れることはできないと思うし、毎年桜の季節に思い出すんだろうな。まぁ素敵なことに変わりはないし無理に忘れる必要もないから書き残しておいて大切にしておこうっと。






他愛もないけど愛おしかったメッセージ

それから他愛のないLINEをしたりした。中でも「夜は短し歩けよ乙女」を先輩も好きだということには驚き嬉しかった。森見作品は大好きなのだがなかなか好きだという人に出会わないものだったから。自分がマイナーだと思っているものを同じように好きという人に出会うとどうも親近感を覚えてしまう。


先輩がV6の三宅くんに似てる、という話をしたり。私はかなり似てると思うのだが本人曰く「初めて言われた」らしい。ちなみに他の先輩からは「菅田将暉に似てない?」とも言われていたこともあった。菅田将暉には似てない気がするけど(服装とかは似てるかも)とりあえずかっこいい人。


今日学校が6限まである、という話の時には「帰り遅くなっちゃうね、気をつけるんだよ」というメッセージと共になでなでしてるスタンプを送ってくれたり。


そんな些細なことでも嬉しかった。




浮かれ気分で➁

二軒目。

たくさん話した。

先輩この前電車で私を見かけたらしい。っていう話の後に「会いたいと思ってると会えたり見れたりするんだよ」なんてことを言ってたのだけど、こんなこと言われたら勘違いしちゃうやつじゃない。それは私に会いたいと思ってくれてたっていうこと?


先輩方の飲み会で「女性の先生をデートに連れてくならどこに行くか」という話になったらしい。それで先輩は高評価をもらったらしい。ってそれを私にもやってくれて。私を今の時期初デートに連れて行くなら「ドライブしながらお花畑に行き、お昼にお蕎麦を食べ、疲れているようだったらそのまま帰る」めちゃくちゃ素敵なの。これはすごく私好みで。他の人にもやってるとはいえ、こんなに私のことわかってくれている!とこれまた勘違いしちゃう。


なぞなぞを出したり、あっちむいてほいをやったり、罰ゲームでデコピンね。とかそんなことですら楽しくて。嬉しくて。ドキドキして。多幸感に溢れて舞い上がりそうだった。



浮かれ気分で➀

18時に最寄りの駅で待ち合わせ。私が着いてすぐに先輩が来た。どうやら私の後ろを歩いていたらしい。私浮かれてて気づかなかったんだなきっと。電車に乗り席が空いていたので2人で隣に座る。近況報告をしたんだっけ、何を話していたかは忘れたけれどとりあえず何か話していた。私は先輩が隣に座っていることにちょっと緊張していた。


行ったお店が海の近くのお店なんですよ、素敵じゃないですか。デートみたい。ほんのり浮かれながらお店に入りごはんをちょっと食べ、お酒を飲んでいっぱい話した。かなり先輩から質問されまくってたけど。ところどころであぁ好きだなぁって思う瞬間があって。

高校の話で私が中高一貫校だったと言うと多くの人は「へぇそうなんだ」か少し嫌味な人なら「お金持ちね」みたいなことを言うのだけど、先輩は「ご両親の方針なんだね」だった。そんなこと言われたの初めてでびっくりした。けど実際そうだから。お金持ちなわけでもなくただ両親が良いと思ってしてくれてたから。すごく嬉しかった。


「紙ってね破ってすぐくっつけると戻るんだよ」「??」

先輩はメニューの紙を目の前に出しビリっと破ってすぐに戻した。

ように見えただけで音を使ったマジックみたいな。

そういうのめちゃくちゃ好きなの、私。父がそんなことばっかりしてよく遊んでたから。

恋愛関係のこともいっぱい訊かれた。お互いに恋人がいるいない、というのは明言してなかったけど話の流れでお互いにいないのがわかった。


もちろんのことのように先輩がお支払いしてくれて。こういう時どうしたらいいのかよくわからないのだけど甘えさせてもらって素直に喜んでお礼を言った。


電車で帰ったわけなんだけど、誰もいない電車に2人並んで隣に座るのがまたドキドキした。最寄りの一個手前の駅でしばらく電車止まってて、その時点でまだ9時前。ちょっとまだ帰りたくなくて「まだ9時前なんですね」とかそんな雰囲気出るかな〜なんて思って言ってみる。「もう一軒行く?」優しい先輩は求めていた言葉を言ってくれた。