デコポンポンカン柑橘類

心の宝石箱にしまっておきたい思い出

出会い➁

あの二次会の一週間後、バイト帰りの最寄駅で先輩に偶然再会する。


駅から少し歩いて横断歩道の信号待ちをしてる時、隣に背の高いキャッチのお兄さん的な格好をしたかっこいいお兄さんがいる、と。信号待ちしている間チラチラと見たり、凝視してみたり。「多分絶対先輩だ!」歩き出した後を少し追いかけて「先輩」と声をかけてみる。「うおぉ!」とめちゃくちゃびっくりされたが私のことを覚えてくれていた。こないだのお礼を改めてちゃんとした。「お家の人に心配されたでしょ?俺が親だったら心配だもん」って。駅から家まではそんなに距離もないが私はバイトの話をしまくった気がする。別れ際に「家まで送ろうか?大丈夫?」笑いながらそう言ってくれた。もうほぼ家の目の前だったから遠慮したけれど「また話してください!」なんて可愛げのないことを私は言った。なに「話してください!」って。

その後「連絡先とか訊けばよかった〜〜」と後悔をする。


それから1ヶ月後かな。バイト先の飲み会があり残念ながら先輩は来なかったのだけど、他の先輩から「そういえばあいつが、こないだakちゃん(私)が声かけてくれたって会うたびに言ってる」なんてことを伝えてくれた。そんなことをわざわざ話してくれてるんだ、って嬉しかった。